修理と買い替え、どちらを選ぶか
たまにはお肌と関係ない、自転車の話。
先日夕方、子供の通学用クロスバイクの前輪がパンクして帰れない、と連絡が。
自転車通学、こんなこともあるよなぁ仕方ない。
迎えに行き、その足で購入した自転車量販店に持ち込んだところ、
「パンク修理してもいいんですが、ブレーキのゴムがすり減って金属が露出してきているので…(説明略)…そのうちタイヤが両輪壊れると思います。
タイヤとブレーキとワイヤーも取り替えが必要で、ざっと見積もって2-3万。
そうなると買い換えるのとあまり値段が変わらなくなってきますねぇ。」
え、え?!
パンク修理だけと思ってたら話が膨らんでる!
しかも購入したのはまだ1年前。
ほぼ毎日乗っているとはいえ、買い替えなんて想定外。
…悩んだ末、とりあえず持ち帰って考えることに。
あと何年必要か考えて、とりあえず悪い部分は全部修理するしかないか、、、でもどうしよう。
と悩みながら、クロスバイクを車に積んだままにしての翌日。
たまたま通りがかった道沿いに、昔ながらの懐かしい自転車屋さん発見。
「他の店でもみてもらった方がいいんじゃない?」
と言っていた子供の声を思い出し、おそるおそる訪ねてみました。
自転車を見せながら、ご主人にいきさつを説明すると
「あー量販店はねぇ、自転車たくさん売らないとやってけないから、そうやって買い替えさせようとするんよねぇ。これ、大丈夫、パンク修理だけで!」
え、え?!(再)
そうなんですか?
ブレーキのゴムも?タイヤも??
「まだまだ大丈夫。ちゃんと見てみて、もし問題あったら替えるけど。今日中には直すよ〜。」
おじさんの話を信じるか。
量販店の話を信じるか。
言うまでもなくおじさんに
「お願いします!」
と託しました。
自宅兼店舗で営業する街の自転車屋さん。
従業員をたくさん雇い、テナント料を払って大通りで営業する量販店。
個人店には個人店の、量販店には量販店の良さがある。
経営スタイルに差が出るのは致し方ないのかも知れないけれど。
近所にあった街の自転車屋さんはどこも店をたたんでしまっていて、量販店で購入するしかない。
家電にしても量販店で買うのが今や当たり前。
自転車に限らず、専門的なことがわからない一般消費者は「壊れてるから」と言われたら、そうなんだ仕方ないと言うしかない。
でもひょっとしたら壊れていないのかも知れないし、どちらを取るか。どちらを信じるか。半ば賭けのような。
夕方、修理が終わったクロスバイクを引き取りに伺い、自分の親世代のご主人と世間話をしながら、こういうお店がなくなりつつある今、元気で長く続けてほしいなぁと思いました。
そしてしっかり考えて見極める目を養わなくてはいけないし、私もお客様の視点に立ったサロンでありたいと改めて思った出来事でした。
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